幼い頃に、上顎の右内側に歯が生えていたため、その歯を避けるように、
舌を左に寄せて喋っていました。
その結果、舌筋は右側だけが発達してしまい、歯を抜いた現在も、喋って
いるうちに舌が左に寄って、ノドに詰まったようになり、声が飛ばなく
なってしまいます。
なんとかうまく、声を出せるようになる方法はないでしょうか?
(めんたろうさん・男性・21歳)
舌が、左右のどちらかの寄る。
これ、筋肉の発達だけじゃなく、さまざまな原因があるようですね。
歯並びや噛み合せなどの口腔外科、神経内科などの領域も関わってきますものね。
いずれにしても、声が出しにくくなるのは、とてもツライことです。
医師の診察も受けていらっしゃるのでしょうから、ボイトレで出来ることは・・・
舌の使い方の「癖」を改善するための、筋トレですね!
舌はね、たくさんの筋肉の集合体なんです。
さらに、アゴ・ノド・首・肩・鎖骨・肩甲骨など、身体の多くの部位が関わっています。
なので、簡単なストレッチやマッサージなどで、首・肩・胸・背中の筋肉をほぐします。
その上で、
●顔を上にあげ、天井に向かって舌を出し、舌を左右に動かす。
●顔を正面に戻し、舌を前に出して左右に動かしたり、回転させたりする。
●顔を下にして、床と顔を平行にし、舌を出して力を抜き、床に向かって
「え~」と声を出す。
これらは、舌の機能訓練。
地道に続けることで、舌の動きは改善されますし、舌の付け根の筋肉がゆるむので、呼吸の通りも良くなるはずです。
◆◆◆
それから・・・
しゃべっている途中で声が出しにくくなるということは、噛み合せにも「問題あり」
なのかな。
発声の癖も、きっとありますよね。
ノドの周辺に力を入れて、しゃべっていませんか?
話すときに、アゴが上がっていませんか?
●耳は、肩のラインに合わせますよ。
つまり、頭を前に突き出さないってこと。
そして、軽くアゴを引いて、肩の上にバランス良く頭が浮かんでいる感じをつかんで発声して下さいね。
息の通りが良くなり、声が出しやすくなるはずです。
筋トレ以外にも、音読をして発声に慣れることも大事。
ノドが詰まったように感じたら、姿勢を整え、舌を「え~」と出して、また音読をします。
気になることは何かと多いと思いますが、声は、どんどん出しましょう!!
臆することなく、コミュニケーションも楽しんで下さいね。
そうすることで、心も身体も解放されて、舌へのアプローチもしやすくなり。
めんたろうさん!
ファイト!!
(浜田真実)
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