役者を志し、10代で広島から上京して参りました。
芝居を学び、シャンソン歌手として夜ごと銀座の街で歌い、ボイストレーナーとなって20年以上、多くの方々の「声」と向き合ってきました。その一つひとつの出会いが、今の私を育て導いてくれたのだと思っています。
震災やコロナ禍を経て、両親を見送り、娘も社会人となりました。人生の節目を重ねるなかで、少し肩の力が抜けたのかもしれません。
出会ってきた人たちの顔や声を思い浮かべながら文章を書くことが、こんなにも楽しいものだったのかと気づきました。
また、講談や落語などの話芸の奥深い魅力にもあらためて心を動かされ、目の前の人に物語を届け、楽しんでいただける喜びを、さらに強く感じるようになったのです。
そうして、趣味として10年以上学び続けてきた朗読が、私の中で静かに立ち上がりました。
創作する楽しさと、朗読で物語を届ける楽しさ。その二つが重なったとき、喜びは何倍にも膨らみ、その楽しさはきっと聴いてくださる方の心にも届くはずです。
「まずは、楽しむ」
そんな思いから、私は「まほろふ舎」を立ち上げました。
60代半ばからの新たな挑戦です。
創作と朗読を心から楽しみながら、人と人との温かなつながりを育み、愉快な輪を少しずつ広げていけたら幸せです。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

浜田真実