まほろの声を探して~声をめぐる浜田真実の思いのたけ~

まほろの声を探して~声をめぐる浜田真実の思いのたけ~

e-mail. office@keotokokyu.com
TEL. 03-6379-4743

10月

会話中に息をのむ

声は、波動です。空気を震わせて伝わって行きます。
そして、あなたのほんとうの姿を映し出す魔法の鏡でもあります。

女性は何か話す前に、息を止める人が多いようです。
息を呑みこむというのか、ぐっと押し留める癖のある人のことです。

これは、「私が話しても満足に聞いてもらえない」といったような無力
感を持っている人に多い癖です。

「どうせ、私の話なんてたいしたことはない。」「私が話しても無視さ
れる」そんな思いが息を止めてしまうようです。

ご自分が何かお話される時、少し呼吸に意識を向けて見て下さいね。

もし、息を止めている時間が多いなと気付いた方。どんな時も呼吸をし
続けて、呼吸を楽しんで下さい。

それだけで、随分変わって来ます。自尊心を取り戻す第一歩です。

深い呼吸で、お腹の中心から声が出せるようになると、説得力のある声
になって行きます。思わず人が聴いてしまう声です。

存在感のある声とでも言うのでしょうか。聴かずにはいられない声で
す。素敵ですよね。

そんな声になる可能性は誰の中にもあるのです。

(2004年7月27日発行メルマガ・第3号)

 

ボイスバランスメイキングのマミィズボイススタイル

腹式呼吸のテクニック~③

今回はあなたの中心を確認する作業をしてみましょう。

足を肩幅に開いて楽に立ってみて下さい。
膝頭と足の爪先は同じように前に向けて下さいね。足先だけを開きすぎ
ないように気を付けて下さい。

頭のてっぺんより少し後ろよりに、小さく窪んだところがあります。
ここが百会(ひゃくえ)というツボです。

ここに紐が付いていて「真っ直ぐ天から吊り下げられている私」をイメ
ージします。
左右の足の裏に均等に体重は乗っていますか?

この感じがバランス良く立っている第一歩です。

首や背中がちょっと長くなったような気がしませんか?

次に、この百会の位置から身体をバッサリ縦に切って、前半身と後半身
に分けてみて下さい(あくまでもイメージでね)。
自分が思っているよりも、少し後ろ側で分かれてますね。

これが縦のラインです。横から見ると耳の穴、肩、腰骨、膝、くるぶし
から数センチ前のあたりが一直線に結ばれています。

次は臍下丹田の位置から横に輪切りにします(あくまでもイメージよ!)

この横のラインと先ほどの縦のラインが合わさったところ。
ちょうど骨盤の少し前あたりになるかと思いますが、そこが、あなたの
世界の中心です。

愛は叫ばなくて良いけれど、これを知っておくととても便利です。

あなたをしっかり支えてくれる場所になります。

(2004年7月27日発行メルマガ・第3号より)

呼吸は赤ちゃんに学べ

赤ちゃんは、お母さんを呼ぶために四六時中泣いています。
泣くことしか表現方法がないので仕方がないとしても、もう朝から晩ま
で、酷い時には20分~30分も泣き止まない時があります。

さてみなさま、これだけ泣き続けると赤ちゃんは咽喉を痛めてしまいま
すよね。ほとんどの赤ちゃんは、泣き過ぎて声をからしているのでしょ
うか?

いえいえ!不思議なことに、赤ちゃんの声ガレはほとんどないのです。

風邪などの病気の場合は別ですが、赤ちゃんは声をからさない理想的な
身体の使い方をしているのです。

まず呼吸についてですが、前回お話した腹式呼吸は寝ている赤ちゃんを
観察しているとよくわかります。

胸よりも、お腹がゆっくりと大きく動いて呼吸をしています。

(実は、大人も寝ている時はそうなのですが、この頃はストレスを溜め
込んでいる人が多いためか、胸だけで必死に呼吸しながら寝ていたり
睡眠時無呼吸症で苦しんでいる人も多くなっています。私もかつては
そうでした)

赤ちゃんの小さな肺で呼吸をして生命を維持させるためには、何よりも
効率良く呼吸をしなければなりません。

そのためには、肺だけを使っていたのではとても賄いきれないので、腹
筋や背筋をはじめ手や足なども使って、呼吸を全身でサポートさせま
す。

このスタイルは咽喉や声帯にも負担が少なく、効率の良い呼吸が出来ま
す。しかも自然で無理がありません。

赤ちゃんの泣き声ってびっくりするぐらい大きいでしょう。

あれは、全身を使って声を出しているからなんです。その上、声帯を傷
付けるような負荷もかからないから声がれもないんです。

私たちはみんな赤ちゃんでした。

どんなオッサンだって(失礼!)赤ちゃんの時はあったわけですから、
誰でも、全身を使って効率良く呼吸も出来るし、お腹にズンと響くよう
な、しっかりした深い声だって出せるのです。

それなのに私たちは…。
大人になるまでに、何だかいろんなことを抱え込んでしまいました。
精神的にも肉体的にも、たくさんの傷や痛みでいっぱい。

それがいつのまにか、身体や心を不自然な形で固めてしまう結果になっ
てしまいました。

そして今、そのツケが子供たちにも影響を及ぼしているのです。

(2004年7月28日発行・第3号)

ムキムキ筋肉と声

声は、波動です。空気を震わせて伝わって行きます。
そして、あなたのほんとうの姿を映し出す魔法の鏡でもあります。

とても筋肉質な男性、特に首や肩の周りが筋肉モリモリの、いかにも
「オレは男だぁーー!」的な体型の男性が、いざ声を発して話し出すと
びっくりするくらい甲高くて可愛い声だったなんてご経験はありません
か?

それは、筋肉を増強させて身体をガチガチに固めたために、声帯までも
が、自由さを奪われて硬くなってしまったためです。
そして、共鳴させる身体があまりにも硬いため、あのように響きのない
押しつぶされた高い声になってしまうのです。

ところが、思い出すのはアーノルド・シュワルツネッガー知事。

彼は俳優時代、筋肉を特殊な鍛え方で増強させました。その結果、外見
からは想像も出来ないような、しなやかでやわらかな筋肉を持てるよう
になりました。その努力プラスヴォイストレーニングで、あのような、
低い威厳のある声を創っていったと言う事です。

さすが、ハリウッド。

「I’ll be back!」って高い声じゃねぇ…。

みなさま、首や肩、背中が凝っていると声帯も硬くなります。どれだけ
リラックスして、身体をしなやかに使えるかがポイントですよ~。

(2004年7月24日発行・第2号)

腹式呼吸のテクニック~②

今回は少しお腹を意識してみましょう。

これは横になっていた方が解り易いと思います。

前回、臍下丹田(おへそから指4本分下の位置)のあたりに息を入れる
イメージでとお話しました。

鼻からゆっくり息を入れる時に、胸よりも臍下丹田を意識して少し膨ら
ませるように、してみましょう。

案外難しいですよね。

仰向けに寝て呼吸をしていると、胸が上下しているのが解りますね。
それを少し下にさげて、下腹部あたりがふくらんだりしぼんだりするよ
うに、身体を使ってみるのです。

その時胸が硬くなっていませんか?上半身は脱力。もちろん下半身も。
意識して動かすのはお腹だけです。

自分の身体って思った以上に、自由にならないと思いませんか?

吸っている時は膨らんで、吐く時にはお腹がしぼみます。
この繰り返しです。

これはお腹に息が入っているのではなくて、腹筋を使う練習です。
力を入れないで軽く使ってみて下さい。

腰や背中も息を吸うと床に近付きますよね。
そんな感覚を充分楽しんでみましょう。

(2004年7月24日発行・第2号)

肺と横隔膜について

肺は思った以上に小さく、身体の高い位置についていましたね。
人間が呼吸をすると、この肺の中にだけ息が入ります。

ヴォイストレーニングを受けている方たちは経験があるかもしれません
が、時々「お腹に息を溜めて」とか「お腹で息をして」などと指導され
る場合がありますね。

すると、その言葉を真っ直ぐに受け取って、胃や腸が空気を取り入れて
いると思い込んでしまう人もいます。

そんな人はいないって?
す、すみません。私がそうでした。(*^o^*)

もう一度、身体の構造に意識を向けると、私たちが呼吸をしている場所
は、身体の上半身、しかも全身の上3分の1くらいの小さな範囲でしか
ないのです。

それでは、何故ヴォイストレーナーの人たちは、お腹、お腹とお腹ばか
りを責めるのでしょう?

それは、身体が本来持っている呼吸の仕組みにあるのです。

そこで、本日登場するゲストは「横隔膜」です。

この横隔膜も誤解され易い存在でして、私はヴォイストレーニングを受
けているとき、この腹と横隔膜には何度泣かされたか解りません。

「横隔膜でしっかり支えて!!」「どこ?なに?オウカクマクって…」

そこで自分なりに考えて、横隔膜は胃かミゾオチあたりにある臓器か、
もしくはマク、胃のまわりにあるピロンとした物体。そう思っていまし
た。(なんじゃ、それは…)

ふたつの肺の間に心臓がありますね。ちょうどそれを底辺から支えるよ
うな形でドーム状の膜が身体を横断しています。膜を挟んで上の階が肺
と心臓グループの住い、その膜の下の階が胃腸や脾臓、腎臓などの臓器
グループの住む階です。

このふたつのグループを分断するように存在する横隔膜(横に隔てる膜
ってそのまんまの漢字ですね)は、お腹や腰に縦についている腹筋や腰
の筋肉とつながっています。

さて、あなたは今、無意識に呼吸をしています。

その時身体の中では、胸をぐるっと覆っている肋骨が拡がり、脊椎がゆ
るみ背中が拡がり、横隔膜がぐっと下に下がります。ドーム型の屋根が
少し浅めに平たくなったような感じです。

すると肺の周りの環境がゆるむ(広くなっている)ので、そこに向かっ
て自然に息が入って来ます。

横隔膜が下に下がっているので、内臓はほんの少し圧迫されたような状
態になりました。外側から見るとお腹が少し出たように見えます。

次に息を吐く時は、横隔膜が上がり、胸が狭まります。すると肺の周り
が狭くなる為に、息は自然に出て行きます。

解りますか?無意識に呼吸を繰り返していても、身体はこれだけ運動し
て呼吸を続けてくれているのです。

これを少し意識化するのです。
「腹式呼吸」という言葉をお聞きになったことはありますか?

これは、横隔膜に繋がっている腹筋や背筋を意識的に使って、呼吸をコ
ントロールする方法です。お腹で支える、お腹で息をするというのは、
この事です。

ヴォイストレーナーが言っているのは、腹筋や背筋やもろもろの筋肉を
駆使して、横隔膜を自力で上げたり下げたりしながら、呼吸を効率良く
使って、歌や表現に生かしてちょうだい!と言う事なのです。

あら、むずかしい!!

いえ、いえ、ちょっとしたコツをつかめば大丈夫です。
だって私たちはかつて、この腹式呼吸を無意識に使っていました。

赤ちゃんは、素晴らしい腹式呼吸のマスターです。

(2004年7月24日発行メルマガ呼吸の奇跡☆声の魔法・第2号)

 

ボイスバランスメイキングのマミィズボイススタイル