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あなたを輝かせるステキな声の育て方

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声色ききみみずきんkowairo kikimimizukin

当時の住宅事情、そして時代が生んだ声。 -昭和の名優の方々の声-

ちょうど10年前、このメルマガ宛に、私の友人Nさんがメールをくれました。

渋くて深くて、そしてあたたかい宇野重吉さんの声が、私は大好きです。
 年齢と経験が育んだ声。
 いい意味での諦念とかなしさが 胸を叩く声。
 が、劇団民芸の重鎮、宇野重吉さんといっても、その声を知っている人は
 だんだん少なくなっているのかも。

 天に旅立たれて何年になるんですかねえ。

 実は小学校に、語りが宇野さんの 「花咲き山」や「モチモチの木」などの
 レコードがあって、放送部だった私は、繰り返し聞いていたのでした。
 「かなしい」とか「せつない」という 感情を、私は宇野さんの声で学んだ
 気がします。

 息子の寺尾聰さんも素敵な声ではあるけれど、やっぱり全然別物ですよね。
 (当然ですが…)
 あの声は、宇野さんの生きた時代が作った声なのかもなあ。
 あのレコードが、あの声が、もう一度聞きたい!


メールをいただいてから10年経ちましたが、「諦念とかなしさが胸を叩く声
という表現が、ずっと心の奥に残っていました。

そこで今回、YouTubeで探してみました。
ありましたよ~!

とっても短いのですが、宇野重吉さんの声です。



私の中にインプットされている「おじいさん」の声は、まさに宇野さんの声
なんだなと、あらためて感じました。

だけど、実に色気のある声ですよね。

これが、名優の「艶」。
表現者の「華」なのかもしれませんね。

宇野さんは、1988年に73歳で亡くなりました。
もう26年も前になるんですね。

◆◆◆

YouTubeを観ているうちに、大好きな女優さんたちの声も 聴くことが
出来ました。



何と豪華な女優陣でしょう。

田中絹代さん、山田五十鈴さん、杉村春子さんなどの名女優の声を聴く
ことが出来ます。

私が大好きな山岡久乃さんのナレーションも聴くことが出来ました。↓



この動画に登場する名女優たちの声は、まさに昭和という時代が
作った声ではないでしょうか。

激動の時代を生き抜いてきた声。
それなのに、今の30代以上の人たちの声に比べて、少し平たい感じ
がするんですよね。
それに、いくぶんかテンションが高く、明るく風通しが良いようにも
感じます。

これは、住環境の違いも影響していると思います。
当時は、マンションなどもまだ少なくて、ほとんどが木造建築でした
よね。
音の反響や、日常的に聴き取っている音の環境が、現代とはまったく
違いますからね。

当然声も、現代の声とは違うはずなんです。

日本人らしい声
とは、木や紙、土で作られた家に住んでいる日本人が、
自分たちの環境に最も適した発声法でコミュニケーションした結果、
作り上げられた声なのだと思います。

全体的には、そんな平たい印象ですが、もう一歩踏み込んで聴き取ると、
似ている声が誰もいないんですよね。
かなりアクが強く、個性的でもあります。

杉村春子さんは、鼻の奥にかかった、かなり癖の強い声ですよね。
好き嫌いがはっきりと分かれる声だと思いますが、この癖の強さが、
癖の強い女性を演じる時に本当にイキイキと輝きます。

山田五十鈴さんの、色の濃いコロコロした声も、超個性的。

山岡久乃さんのハリのある真っ直ぐな声も、本当に素晴らしい。
スコーンと突き抜けていて滑舌も口跡も凛としていて、輪郭がはっきりした、
とても粋な声です。

チャキチャキした江戸弁での会話ができる女優さんは、もう出ないのかも
しれませんね。

そして、女優さんたちの、着物姿や所作のステキなこと!


Nさんが、メールに書いてくれた
生きてきた時代がつくった声」は、確かにありますね。

私の生きている時代は、どうなんだろう・・・
薄くなってきていないかな。

この時代が、豊かな美しい声をもっともっとつくれると良いなと願いながら、
味わい深い昭和の声を、
しばらく堪能してみたいと思います

あなたも、今は亡き名優たちの声に、よ~くききみみを立ててみてくださいね。


(2014年8月18日発行メルマガ・呼吸の奇跡☆声の魔法より)
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